予防接種

予防接種

インフルエンザワクチンについては、別稿「インフルエンザワクチン」をご覧ください。 現在インフルエンザワクチンの稿は閉鎖中です。

当院は20歳未満の方への接種を行っております。20歳以上の人は内科医院、産婦人科医院にご相談ください。



プレママ・新パパママの合言葉
「ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日」
多くのワクチンがあり、予防できる病気が増えました。でも、接種回数が多くどのように受けたらよいかはパパやママの悩みのひとつ。当院では、ワクチンの接種スケジュールをたてさせていただきます。お気軽にお電話ください(0852-61-0905)。

予防接種について詳しくお知りになりたい方は、「NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会」のホームページを参考にしてみてください。以下バナーより同ホームページにアクセスできます。




当院でお勧めする予防接種スケジュール

当院でお勧めする予防接種スケジュール

2ヵ月
 ・肺炎球菌ワクチン 1回目
 ・五種混合ワクチン 1回目(旧 四種混合+ヒブ)
 ・B型肝炎ワクチン  1回目
 ・ロタウイルスワクチン 1回目
3ヵ月
 ・肺炎球菌ワクチン 2回目
 ・五種混合ワクチン 2回目(旧 四種混合+ヒブ)
 ・B型肝炎ワクチン  2回目
 ・ロタウイルスワクチン 2回目
4ヵ月
 ・肺炎球菌ワクチン 3回目
 ・五種混合ワクチン 3回目(旧 四種混合+ヒブ)
5ヵ月
 ・BCG
6ヵ月
 ・日本脳炎 1回目(3歳未満で接種する場合、3歳以上用の予診票を持って受診してください。病院にある3歳未満用の予診票と交換致します。)

島根県では日本脳炎ワクチンは生後6か月から接種しましょう

 島根県では、日本脳炎ウイルスに感染している豚・獣が確認されております。日本脳炎ウイルスは蚊を媒介しヒトに感染をおこします

 上のデータは、NIID国立感染症研究所が毎年公表している豚の日本脳炎ウイルス抗体の保有率の一覧表です。2023年に、島根県では、蚊のシーズンに豚の感染率が上昇し100%の豚(10頭中10頭)が感染をおこしていることが分かります(2022年は7月時点ですでに100%でした)。島根県の豚は日本脳炎ウイルスに感染しているため、豚を刺した蚊がヒトを刺すと、ヒトに日本脳炎ウイルスの感染をおこすことがあります。※豚には症状がでません。

 つまり「島根県は蚊に刺されると日本脳炎発生の可能性がある県」です。他県でも、関東以西では、多くの県で生後6か月からのワクチン接種が勧められております。蚊にさされて100%発症するわけではありませんが、日本脳炎は発症すると致死率が高いため、発症者を出さないために、当院では生後6か月からの接種をお勧め致しております。3才まで待つ意味はございません。  

 日進月歩の医療界です。「標準接種年齢は3歳以上」という根拠のない古い情報を鵜呑みにするのはやめましょう。

7ヵ月
 ・日本脳炎 2回目
8ヵ月
 ・B型肝炎ワクチン 3回目
1歳
 ・MRワクチン  1回目
 ・水痘ワクチン 1回目
 ・おたふくかぜワクチン 1回目(自費)
1歳1カ月
 ・肺炎球菌ワクチン 4回目
 ・五種混合ワクチン 4回目(旧 四種混合+ヒブ)
1歳6ヵ月
 ・水痘ワクチン   2回目
 ・日本脳炎ワクチン 3回目
年長さん
 ・MRワクチン      2回目
 ・おたふくかぜワクチン 2回目(自費)
 ・三種混合ワクチン(自費)
 ・ポリオワクチン(自費)
  ※MR+おたふく、三混+ポリオ と2回に分けて接種致します。
9歳~12歳
 ・日本脳炎ワクチン 4回目
11歳~12歳
 ・10歳以上用三種混合ワクチン(自費)、もしくは、二種混合ワクチン(公費接種:無料)
  ※どちらか一方の接種です。10歳以上用三種混合ワクチンには二種混合ワクチンの成分が含まれています。
  ※二種混合ワクチンを選択された方は、5年後ぐらいに10歳以上用三種混合ワクチンを接種しましょう。
 ・髄膜炎菌ワクチン 1回 (以下リスクのある人)
  

髄膜炎菌ワクチンを接種したほうが良い人

米国では、感染リスクが高い10代後半から20代の感染予防のために、11~12歳で定期接種となっています。当院ではまず以下の方には接種をお勧めいたしております。

・学生寮や運動部などで寮生活を予定している10代の人
海外留学をされる人(海外の学校から髄膜炎菌ワクチンの接種証明を求められるケースもあります。特に米国の学校では入学に際して接種証明を求められることが多いので注意が必要です)
・アフリカや中東、特に「髄膜炎ベルト」と呼ばれるサハラ砂漠以南、セネガルからエチオピアにかけての帯状の地域に含まれる国々に渡航する人
・そのほか、入職に際して必要な人・・・警察学校、自衛隊隊員

小学6年生~高校1年生
 ・ヒトパピローマウイルスワクチン(子宮頸がんワクチン) 2~3回
  ※シルガード9(9価ワクチン)です。
    (女子は公費接種(無料)、男子は任意接種(自費)です)
     詳細はお知らせをご覧ください
その他
 ・A型肝炎ワクチン 3回(1歳以上)


予防接種の予約方法

 上記の「当院でお勧めする予防接種スケジュール」に沿って、接種計画を立てております。
 web予約か電話予約(0852-61-0905)で承ります。一部のワクチンを除き当日11時まで予約が可能で、1~2か月程度先までの予約を承ります。季節によっては3週間程度の順番待ちとなることもございますので、お早めにご予約下さい。松江市以外にお住いの方の接種は、有料となることがあります。必ず、一度当院に連絡(受付:0852-61-0903)いただきますようお願い致します。

  webからの予約の際は、過去の接種歴を入力後予約にお進みください。過去の接種歴が無い場合、接種予約できない設定となっているワクチンがございます。


※ 当院では、ワクチンで予防できる病気をすこしでも早く予防するために、予防接種の同時接種を積極的に行っております。
※ 成人の方の予防接種は当院では行っておりません。肺炎球菌ワクチン、麻疹風疹ワクチン、風疹ワクチン、子宮頸がんワクチン(20歳以上)、などは、内科医院にご相談ください。また成人の方の麻疹抗体価検査、風疹抗体価検査も行っておりません。

以下の場合は、web予約はできません。当院まで電話(0852-61-0905)でご予約いただきますようお願い申し上げます。接種過誤を防ぐため、これまでの接種状況を確認しながらスケジュールを立てていきます。

①お勧めスケジュールの該当年齢から大幅にずれている方(日本脳炎の接種控えの対象年齢の方を含む)
②お勧めスケジュールのセット以外の組み合わせの方
③同時接種ではなく1本ずつの接種を希望される方
④定期接種ができなかったため、自費で行う場合。B型肝炎ワクチン、おたふくかぜワクチンなど予約可能なものもあります。
⑤松江市以外の在住の方。市町村により有料になる場合がございますので、電話で予約を承ります。
⑥その他、どうしても予約ができない場合。(対象年齢や接種履歴などにより何らかのエラーとなっている可能性があります)

予防接種時間 

火・水・金 午後14:00~15:10
土 午後14:00~16:00(ロタとBCG以外)
※この時間は風邪や発熱患者さんなど、一般診療の方は受診されません。
※土曜日は、ロタウイルス、BCGの接種は行っておりません。火水金でお願いいたします。

予防接種の予約をする時の注意点

お手元に母子手帳を用意し、ご予約下さい。電話の際は診療時間内にお電話ください(13時から15時30分の間は電話にでることが出来ません)。また以下の点をご確認下さい。

① 4週間以内に注射の生ワクチンを受けていないか。受けているならその種類は何か。

 異なる種類の注射の生ワクチン同士は4週間あける必要があります。(BCG(結核)、MR(麻疹風疹)、水痘、おたふく、黄熱、麻疹、風疹)

 不活化ワクチンや経口生ワクチン(ロタウイルス)のあとは日をあける必要はありません。(不活化ワクチン:ヒブ、肺炎球菌、5種混合、4種混合、3種混合、2種混合、ポリオ、B型肝炎、日本脳炎、インフルエンザ)

② 4週間以内にかかった感染症があるかどうか。あるなら、その病名は何か。

 麻疹、風疹、水ぼうそう、おたふくかぜ、は治ってから4週間あける必要があります。突発性発疹は2週間あけましょう。

 手足口病、ヘルパンギーナ、インフルエンザ、プール熱、りんご病、RSウイルス感染症、新型コロナなど入院するほどではない軽症感染症は熱が下がって数日たっていれば接種可能です。ただ、治療のため入院された場合や、喘息発作がでている場合など接種時の問診・診察次第で、接種を延期させていただく場合もございます。

 喘息発作やクループ、アナフィラキシー、PFAPAなどの治療でステロイド剤(デカドロン、プレドニンなど)を内服した場合は1週間程度はあけましょう。

③ 1か月以内に、水ぼうそう、おたふくかぜの人との接触はないか。

 あるようなら、感染している潜伏期間内である可能性が高い場合、3週間程度は予防接種ができません。感染している可能性が低い場合は、予防接種は可能です。電話でご相談ください。

④ 2週間以内に、新型コロナウイルスのワクチンを受けていないか。

 あるようなら、2週間は予防接種をしてはいけません。

予防接種を受ける当日は・・・

体調は悪くないですか?前日に熱が出た場合には、延期したほうがよいでしょう。

ロタウイルスワクチンを予定している場合は、接種の2時間前からは授乳せずに来院してください。また、最後の授乳も少なめにお願い致します。

接種予約時間の10分ぐらい前に病院に来てください。予約時間に遅れますと後の方の迷惑となりますので、だいぶ後回しになったり、キャンセルとさせていただく場合もございます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

また予約時間に来院後、お勧めできないワクチンであることが判明した際には、接種を中止したり、他のワクチンをお勧めする場合がございます。そのため、その他すべての予診票も持参していただいた方がよいでしょう。

持ってくるもの

 ① 母子手帳
 ② 予診票:定期接種。事前に必要な欄をすべて記入して持参。
 ③ 委任状:保護者(父、母、後見人)が同伴できず祖父母等代理人が同伴する場合には、委任状が必要になります。予診票の裏面に委任状が印刷されていない場合には、以下委任状をダウンロードしてお使いください。

 ④ マイナンバーカードまたは保険証:本人確認のため
   特に、母子手帳と予診票(定期接種)、委任状をお忘れの場合は、接種できませんのでご注意ください。
 ⑤ 接種費用:任意接種のワクチンを予定している場合。

予防接種料金について

定期のワクチンは接種期間が決まっており、その期間内であれば無料です。

定期の接種期間を過ぎてしまった際の料金は、電話でお問い合わせください。

任意のワクチンの料金は以下の通りです。

任意ワクチン種類 料金(税込,1回分)
おたふくかぜ(2回接種) 5000円
B型肝炎(3回接種) 5000円
三種混合(日本製,DTaP) 5000円
10歳以上用三種混合(輸入,Tdap:Boostrix) 7000円
ポリオ(1回) 10000円
4価ヒトパピローマウイルス(ガーダシル)(3回接種) 18000円
9価ヒトパピローマウイルス(シルガード9)(3回接種) 32000円
A型肝炎(日本製:3回接種) 9000円
髄膜炎菌(1回接種) 24000円
狂犬病(3回接種) 15000円

 

海外渡航や海外留学のために接種をする際には、予防接種以外の対策も重要となりますので、海外渡航科やトラベルクリニックの受診をお勧めいたします。ワクチンの完結には最低7か月は要しますので、その点も考慮して下さい。

 以下サイト「厚生労働省検疫所FORTH」では、海外の感染症情報や必要な予防接種のことを確認できます。留学・転居など長期にわたる際には、海外渡航科やトラベルクリニックへの受診をお勧めいたします。

 

※10歳以上用三種混合ワクチン(Tdapワクチン)は、日本の小児用三種混合(DPT)ワクチンと同じで、破傷風(T)、ジフテリア(D)、百日咳(P)のワクチンです。日本の小児用三種混合ワクチンでは、局所の反応が強く出る人が多く不適切であるため、副反応を減らすために、多すぎるジフテリアと百日咳抗原量を減らした日本以外の国では標準的なワクチンです。詳細はお知らせの「10歳以上用三種混合ワクチン接種開始のお知らせ」をご覧ください。

 当院では諸外国にならい、年長さんでのDPTワクチン、11-12歳でのTdapワクチンを推奨しています。DTワクチンを接種済みの人は5年ぐらいあけてTdapを接種しましょう。※TdapにはDTワクチンの成分が含まれるため、Tdapを接種された人はDTワクチンの接種は不要です。

※A型肝炎ワクチンは、当院は日本製のものを使用しております。抗体持続期間の長い外国製製品(Havrix)を希望される場合は、お急ぎの場合、航空輸送代・薬監通関費用を含め2回接種で約60000円(2回分)(価格は変動あり)となります。



※ 予診表について

 定期接種の予診票は、市より配布されたものをご使用ください。

 紛失された場合は、保健センターで再発行してもらいましょう。

 日本脳炎ワクチンの予診票に関しては、今後3歳未満と3歳以上で使用する予診票が同じになります。まだ以前の予診票を使用する場合、3歳未満で接種する場合には、手持ちの3歳以上用予診票を持参して受診してください。当院に置いてある共通予診票と交換致します。

 5種混合ワクチンの予診票も、2024年3月以前は4種混合とヒブの2枚の予診票があると思います。それぞれ接種日に持参してください。病院にある5種混合ワクチンの予診票と交換の上接種致します。


 任意接種の予診票は下記のPDFファイルをダウンロードしてください(院内にも同じものがございます)。


 予診票は自宅でご記入の上、ご来院ください。
 予診票内の質問は、接種当日の状態を回答してください。
 当日の体調や、保護者の方のサインなどの記載漏れが多いようです。ご注意ください。
 必ず黒ボールペンで記載してください。鉛筆や、青ボールペン、摩擦で消えるペンでは公費として認められません。