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診療時間などについてのお知らせ

 子育て世代のスタッフが多く、働き方改革に従い、以下の点につきまして2020年4月からご協力いただいております。ご理解の程よろしくお願い致します。

 

■受付時間、受付定数について

受付終了時刻は、午前診は11:30、午後診は17:30です。受付終了時刻を過ぎての直接来院はお断りいたしております。誠に申し訳ありません。

②診療可能な定数を超えweb受付ストップとなった場合、直接来院されても診療はお断り致しております。誠に申し訳ありません。

③受付ストップの目安ですが、季節により多少の変動はありますが、午前は50~60番程度、午後は30~35番程度でのストップとなります。

 

■遅刻された場合の扱いについて

一般診療につきましては、遅刻なさらないようにお願いしたいです。遅刻なさった場合には、数十分お待ちいただくことになりますし、順番通りに来院されている他の多くの患者さんの迷惑となりますのでよろしくお願いいたします。また30分以上遅刻された場合には、受付をいったんキャンセルとさせていただいております。キャンセル後に来院された場合、番号を取り直し致します(最後の番号になります)。ただ、診療状況(受付ストップしている等)次第では診療をお断りさせていただきますのでご了承ください。何度も遅刻される方や何度も順番を取り直しされる方は今後の診療をお断りさせていただきます。ご了承くださいませ。

 

また、午前診の場合12:00(午後診は18:00)を過ぎた場合、遅刻された方は、遅刻30分以内であっても、即受付キャンセルとさせていただきますので、ご容赦くださいませ。

 

■チェックオンの呼び出しメールについて

チェックオンの呼び出しメールはあくまで参考程度です。進み具合次第では、メールが届いてからでは遅い場合や早い場合が多々ございます。実際のチェックオンのページで番号の減り具合を確認し、順番の5番前~3番前ごろには来院を済ませ、待合室でお待ちいただけるとよいかと思います。

よくあるのでございますが、キャンセルが立て続いた場合や、3兄弟の方がキャンセルされた場合などは一気に番号がすすむことがございます。反対に、処置や問診に20分程度要する患者さんや総合病院への紹介が必要な患者さんなどが複数人おられると、待ち時間が長くなることがございます。


ほとんどの患者さんがたは、ちゃんと順番通りに遅刻なさらずに来院していただいており助かっております。そういった方々が、なるべくストレスなく診療を受けていただくため、我々はいろいろ苦慮致しているところです。また、そうすることでスタッフとスタッフ家族の健康を守り安定した診療を提供することにつながります。ご理解賜りますよう今後ともよろしくお願い致します。

2023年06月27日

10歳以上用三種混合ワクチン(Tdap)接種推奨のお知らせ

 当院では11~12歳でDTワクチンの代わりに10歳以上用三種混合ワクチン(Tdap:Boostrix)の接種を推奨しております。以下お読みになり、是非、接種をお願いいたします。

 

今、日本では百日咳菌への抗体保有率が低下し、発症数が増加しています・・

 

 これは2018年の1年間の百日咳の発症報告者数のグラフです。

 緑の棒グラフは百日咳の発症報告数を表していますが百日咳の発症報告数が、6歳以上の年齢で急増しています。これは、0歳で3回、1歳で1回、合計4回接種した4種混合ワクチンで上昇した抗体が、5歳ぐらいで20%台に低下するため、百日咳にかかってしまっているためです。知らないうちに咳が長引く風邪として発症し、周囲にまき散らしている状態となっているのです。これはあくまで報告数なので、実際の発症数はこれよりはるかに多いはずです。

 この年長児の百日咳患者から、0歳児にうつしてしまっている状態が現在の日本の現状です。

 

 百日咳は赤ちゃんにかかると命に関わる病気ですので、赤ちゃんに感染させないように、社会全体で赤ちゃんを守る必要があります。

 

百日咳含有ワクチンの接種スケジュールのアメリカと日本の違い

 

 アメリカと日本の接種スケジュールの違いです。アメリカを含む諸外国では、4-6歳でDPTワクチン(小児用三種混合ワクチン)を接種し、11-12歳以降はTdapワクチン(10歳以上用三種混合ワクチン)を接種しています。また、妊婦さんや赤ちゃんに接する機会の多い職業の人にもTdap接種が勧められています。当院のスタッフもTdap接種済です。

 2014年のWHOのワクチン会議資料によると、調査国の多くの国で、青年・成人に対する百日咳含有ワクチン接種が行われており、そのすべての国でTdapワクチン(10歳以上用 3種混合ワクチン)が使用されています。

 Tdapワクチンは、日本のDPT(小児用3種混合)ワクチンと同じで、破傷風(T)、ジフテリア(D)、百日咳(P)のワクチンですが、10歳以上の人へのブースター接種用のワクチンで、副反応を減らすために多すぎるジフテリアや百日咳抗原量を減らしてあります(効果は十分ございます)。そのため、Tdapワクチンは、DPTワクチンより副反応が少なく、DTワクチンと同程度の局所反応の報告となっております。

 

当院でのお勧め

 当院では諸外国にならい、年長さんでのDPTワクチン(+ポリオワクチン)、11-12歳でTdapワクチン(DTワクチンの代わりに)を推奨しています。12歳でDTワクチンを接種済みの人の場合は5年ぐらいあけてTdapを接種するとよいでしょう。もちろん、破傷風やジフテリアへのブースター効果もございます。

 (※TdapにはDTワクチンの成分が含まれるため、11-12歳でTdapを接種した場合には、DTワクチンの接種は不要となります。)

 接種にあたっては、日本にはTdapワクチンが導入されていないことから、GSK社製のTdapワクチン(Boostrix®)を輸入し接種しております。そのため、本ワクチンの副反応のため健康被害が生じても、PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)による金銭的補償救済の対象となりません(副作用に対する治療に対しては、通常通りに保険診療をうけることができます。ご安心ください)。

 接種の価値のあるワクチンと考えられます。是非ご検討ください。

2021年10月14日

2024年4月からの予防接種の変更点です。

このたび2024年4月1日からの松江市の予防接種に関しまして、重要な変更点がございます。ワクチン接種をされる全員にかかわる変更点もございますので、一度はお読みください。

 

予防接種を受ける際に、保護者(父、母、後見人)が同伴できない場合には、委任状が必須となります。委任状が無い場合には接種できません。

 予防接種を受ける際に、保護者(父、母、後見人)が同伴できず祖父母等代理人が同伴する場合には、委任状が必要になります。委任状がない場合には接種できません。

 代理人は18歳(大学生相当)以上の成人となります(高校生は不可)。委任状は保護者本人と代理人がそれぞれ署名し、接種日当日に提出してください。

 委任状は、今後配布される各予診票には、裏面に委任状が印刷されたものが配布されます。それ以前に配布された予診票を使用する場合には、松江市のホームページから委任状の様式をダウンロードしてお使いいただくか、以下委任状をダウンロードしてお使いください。

 

肺炎球菌ワクチンが13価ワクチンから15価ワクチンに変わります 。

 肺炎球菌の中にもいろいろ種類があるのですが、これまで13種類に対応していたものが、15種類に増えます。単純に効果がよくなります。とてもいいことです。

 

 肺炎球菌ワクチンは生後2か月,3か月,4ヵ月,1歳1か月,の合計4回を接種していますが、この途中からでも15価に変更となります。1歳以上で接種される場合、1回の接種で抗体がしっかり上昇するため、4回目のみ15価ワクチンとなってもしっかり効果が出ますのでご安心ください(自費で5回目、6回目と接種する必要はありません)生後2か月のワクチンデビュー時は、4つの同時接種(肺炎球菌、五種混合、B型肝炎、ロタ)となります。予診票はお手持ちのものがそのまま使用できます。

 

4種混合ワクチンとヒブワクチンが一緒になった5種混合ワクチンが開始になります。

 当院では、生後2か月,3か月,4ヵ月,1歳1か月,の合計4回、4種混合とヒブワクチンの接種をお勧めしておりましたが、この2本が1本の接種で済みますので、こども達の負担が減ります。朗報ですね(肺炎球菌ワクチンも混ぜた6種混合も導入されるといいですね)。

 もし途中まで他院で接種していた人の中で、ヒブワクチンの4回目の接種だけが先に終わっている人は、4種混合ワクチンを1歳半頃(水痘の2回目接種の時)に接種するよう指導されていると思います。その場合当院でお勧めしていないスケジューリングであるため、院内在庫がございませんので、1週間前までに電話予約(キャンセル不可)していただければ対応したいと思います。

 使用する予診票も変わります。自宅にお持ちのヒブワクチンと4種混合ワクチンの予診票と引き換えに、各医院に配布されている5種混合ワクチンの予診票を使用して接種致します。接種の際は、必ず手持ちのヒブワクチンと4種混合ワクチンの予診票(記載など不要です)をお持ちください。委任状が必要な場合は、事前に委任状をダウンロードし記載の上お持ちください。

2024年03月24日

2024年10月から肺炎球菌ワクチンの変更のお知らせ

肺炎球菌ワクチンが15価ワクチンから20価ワクチンに変わります 。 

 肺炎球菌の中にもいろいろ種類があります。これまで13種類に対応していたワクチンが、2024年4月から15種類に増え、これが10月からさらに5種類増えた20種類に対応するものになりました。単純に効果がよくなります。

 副作用は13種類のものと同等で、効果がアップします。肺炎球菌は髄膜炎などの侵襲性肺炎球菌感染症を起こす細菌で、危険度の高い病原体ですので、すこしでも多くの種類に効くものになるのはとてもいいことです。65歳以上の高齢者の方の接種方法もそれに伴い指針の改定があります。

 当院では肺炎球菌ワクチンは生後2か月,3か月,4ヵ月,1歳1か月,の合計4回を接種していますが、この途中からでも20価に変更となります。1歳以上で接種される場合、1回の接種でも増えた種類の分に対しての抗体はある程度上昇するため、4回目のみ20価ワクチンとなっても効果が出ますのでご安心ください(特殊な持病がない限り自費で5回目、6回目と接種する必要はありません)。予診票はお手持ちのものがそのまま使用できます。

2024年10月01日

日本脳炎ワクチンは生後6か月から接種しましょう

 NIID(国立感染症研究所)より、ブタの日本脳炎抗体保有状況の2024年度速報第11報が発出されました。

 日本脳炎ウイルスは、ブタなどの宿主が持っており、そのブタを刺した蚊がウイルスを運び、ヒトに感染を起こします。

 この全国調査では毎月宿主であるブタの血液検査を10頭行い、何頭のブタが感染しているかを調べ、日本脳炎ウイルスが活動していると推察される地域を調べ、注意喚起が行われております。
 島根県ではほぼ毎年検査が行われており、毎年9月以降に100%の感染率となっておりますが、今年も例年通り蚊の活発になる8‐9月に100%となっております。


 当院ではこのNIIDのデータをもとに、以前より注意喚起を致しておりますが、日本脳炎ワクチンは生後6か月になったらすぐに接種するようお勧めいたしております。

 日本脳炎ワクチンの接種年齢は生後6か月~90か月(標準的には3歳から)とされていますが、日本小児科学会では2016年より「ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域に居住する小児に対しては、生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始することを推奨」しています。実はこの標準的には3歳からというのは、ワクチン発売当初に作られたルールで特にエビデンスのないものであり、3歳まで無防備な状態で生活することになります。松江市の他の小児科クリニックでも生後6か月から勧める医院が増えてまいりました。6か月からの接種でしっかり抗体がつきますので、3歳まで待つメリットは一切ありませんし、6か月で接種するデメリットもありません。
 日本脳炎ウイルスは感染すると、100人に1人程度で脳炎を発症すると推定されています。発症した場合、3人に1人程度が死亡し、生存できた方の半分には障害が残る疾患です。
 こどもの健康を第一に考えてあげていただきたいと思います。

 個人的にはこの小児科学会の提言には不満があります。まるで3歳が普通で、危険地域だけが特別に早く接種してよいよ、と言っているみたいであり、危険地域(NIIDの調査結果)を知らない医師に誤解を与えているからです。どこに居住していても生後6か月からするほうがよいと思います。アメリカCDCでは、日本は日本脳炎のリスクのある国と注意喚起されています。ご参考まで。

 

 

 

2024年11月03日